ANAのラウンジサービスと電子書籍の今

2012.10.07

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AUGM大阪の帰りに伊丹空港を使用したところ、ANAのラウンジサービスで電子書籍が読める(ANAラウンジ内 デジタルコンテンツサービス)ということで、これまであまり電子書籍というものを試したことがなかったのですが初めて本気で雑誌を読んでみました。iOSアプリとしていくつか出ていた電子書籍は試しに読んだことはありましたが、継続的に読むということはしていませんでしたし、そろそろそういう時代になってきたなということもあって期待したのですが…。

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読める書籍がまだまだ少ないのですが、実際にラウンジで雑誌として提供されているものはほとんどが数が足りなくて誰が読んでしまっているので手に取る機会は少ないので、デジタルコンテンツであれば人数にかかわらず楽しむことができるので我々ユーザーとしては嬉しいところです。

私はよく知らないのですが、供給側はどういう課金の仕組みなのでしょうか。ユーザーが雑誌を選んでダウンロードした段階でその雑誌の提供元に対して支払われる(当然月間などの集計でしょうが)仕組みでしょうか。

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現在電子書籍版しか提供していないという尖ったデジタル雑誌「flick!」が用意されていました。電子版しか供給していないので、当然ラウンジで紙媒体として読むことができませんのでまずはこれを読んでみようとダウンロードしてみました。

ちなみに、このサービスは1冊につき3時間だけ読める期限付きですが、ダウンロードしてしまうタイプのために、ラウンジ内でないとダウンロードできませんが、その後は外に出ても、機内に入っても読むことができるというのは嬉しいです。

さて、前置きが長くなりましたが、flick!と東洋経済をダウンロードして時間がなかったので機内にすぐに移動してからiPhone 5で読み進めました。感想として「まだまだ夜明けは遠い」というところでしょうか。

まず、根本的に文字がベクターデータではないところで読みにくくて仕方が無い。iPhone 5ですから初期画面では字は読めるような状態ではありませんので拡大しますが、画像なので拡大すればギザギザとジャギーが出て非常に読みにくくなります。iPadなどで見るとマシなのでしょうが、それでもこの仕組みはいただけません。

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それから雑誌をただスキャンしているだけ(そんな二度手間?)なので、レイアウトが拡大して読んでいくことを想定していません。せめて、iOSのSafariなどでウェブを見るようにダブルタップで適正な段組に拡大して欲しいわけです。

欲を言えば、その段落を読んだら何かの操作でそのままの縮尺で次の段落に飛んで欲しいと思いました。拡大した状態で、紙面と同じレイアウトを彷徨うことが非常にストレスなので一度縮小するのですが、また該当位置で拡大しなければいけないのは面倒くさいとしか言いようがありません。

そんなこんなで軽く2冊を読んだだけで、疲れてしまったので、これが無料ではなく、普通に購入するとなったら、紙面の1/3以下の価格でない限りは買わないだろうなぁ、と思いました。写真が多めのflick!のような雑誌はまだしも、東洋経済のようにコラムを読むのが中心という雑誌では余計にきついです。

今回はANAのラウンジサービスで無料でなおかつ期間限定なのでケースが違いますが、そもそも論として、本屋ではどこで買っても同じ本を電子書籍の場合にはプラットフォームで仕組みが分かれます。実店舗でも規模によっては取り扱いの有無はあるかもしれませんが、電子書籍では取り扱いしているどのプラットフォームで読み続けるか、という問題が大きくのしかかります。そのサービスが読みたい雑誌を網羅しているのか、その雑誌が今後も続くのか、などの問題はまだ根本的には解決できていないと思います。

自分の懐を痛めずに試したくせに文句が多いと怒られるかもしれませんが、もしもお金を出していたらもっとがっかり感が強かったと思います。

個人的には日経新聞デジタル版を購読していて、海外出張時などに配達される新聞紙面を読めない場合などに重宝していますが、こちらもできる限り紙面で読むようにしています。ただ、日経新聞デジタル版のアプリは新聞のレイアウトからは完全に切り離されて、ウェブサイトのようなインターフェースになっているので読みやすいです。

これから電子書籍はどのような形になっていくのか、興味津々ではあり、今後に期待はしているのですが、現状ではまだ手が出せない感じです。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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